【レポ】8月31日哲学対話
夏休み最終日、集まった6名の小中学生と哲学カフェを開催しました。
いつもより集まった人数は少なかったですが、哲学カフェは4~6名くらいがやりやすいと思っていたので、人数はOK。
大学で哲学を学んでいた時から、
子ども達とこういった場を持ちたいと思っていたので、
今回の哲学カフェを楽しみにしていました。
会をファシリテートしてくれたのは、
現役大学生で哲学専攻のそうくん。
編集部に着くなり、子ども達から、
「名前はビーカーか丸底フラスコどっちが良い?」と究極の選択を突き付けられ、
その日のそうくんの名前は「ビーカー」に。
その日あと一人、そうくんを紹介してくれた学生団体LearnBo – ランボのいとーくんは、
時間より遅れてきたので、子ども達から「治国(ちこく)」と名付けられました。
まずは哲学対話をする時の約束。
・人の意見を最後まで聞く
・全否定しない
・途中で意見がかわっても良い
・聞いているだけでも良い
とにかく、言い負かしたり論破する時間ではないことを特に強調しました。
さて、話のテーマは何にしようか。
そうくんの提案にプラスして、話したいテーマが子供たちから出てきます。
スタートはやっぱり気になる「勉強って何でするのか?」
「大人になって使うわけじゃないのに」「覚えて何になる」「勉強ってさせられてる感が強い」「しなくていいよって言われたら何する」「特に何もすることない」「学校は遊ぶだけが良い」
「勉強って学校でするってイメージが強いけど、もっと幅広いかも」
「学校の勉強で役に立ったのは家庭科。料理とかボタン付けとか」「目に見えて意味があるもの、役に立つなら勉強はしたい」
「生活の授業で何でけん玉をしたの?」「世代が違う人との話をする時に役立つからかな」
「勉強って相手と分かり合うための共通の言葉を増やすことかな」
「楽しいって思えるくらいがちょうど良い」「その先は興味があることを自分のペースでしたい」
「勉強で1番嫌なのは他の人と比べられること」「順位とか点数とか無ければ良い」
「比較は嫌」「比較されるから差別も生まれるんじゃ」「比較って何でされるの」「できる人を目指してもらって競争していいものが生まれるように」「比べられなかったらだらける」
その後は、陽キャ陰キャの区別から、好きや好みはどこから来るのか、友達になりたい人ってどんな人か、そもそも友達は必要なのか。
といった感じで話が進みました。
沢山発言した人も、発言しなかった人も、頭の中でくるくると色んなことを考えた1時間になったんじゃないかと思います。
「答えが無いこと」について深く考える時間は、人生の中でとても大切な時間。
哲学対話はまた冬に開催予定です。
世界は人それぞれのフィルターによって見え方や在り方が全然違ってきます。
「どんな世界であって欲しいか」
哲学・思想・宗教学には子どものうちから触れていて欲しいと思います。
(記:大人サポーターとんたん)