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【fukaレポ】5期キックオフ

5月18日、こども編集部の5期がスタートしました。
初夏を感じる、蒸し暑い日でした。

はじめまして。
今年から、大人サポーターとして、こども編集部に関わっていくことになりました、ふうかといいます。
ふうちゃんと呼ばれています。いつもは専門学生をしています。
ここでは、こどもたちの様子を文章にする役割をいただきました。
活動でいうと、哲学対話は、毎回参加したいなと思っています。

最初なので、少し自己紹介をします。
私は、場面緘黙という不安症と一緒に、生まれてきました。
場面緘黙というのは、特定の社会的場面で話せなくなったり、動けなくなったりする症状があります。

幼稚園に通っていたときから、ずっとそうだったので、「話すこと」以外の伝え方を習得してきました。
今は、ほとんど話すことができますが、完全にどこでも話せて、どこでも動けるということはなくて、場面緘黙とはずっと一緒に生きるんだろうなと思っています。
だから、積極的に周りに自分のことを話したり、自分で工夫することで、生活できています。
それは、私の一部です。

私は、不安になりやすい脳で生まれてきましたが、それと同時に、話すのが好きな性格で生まれてきました。
どんなに話したくても話せなかった時期が十数年あったので、今は、誰とでも話せてとても楽しいです。
こども編集部以外にも、たくさんの活動をしていて、いろんな人と関わるのが、私の趣味なんだと気づきました。
私はこんな人です。文章を書くのが好きなので、こういう役割をいただけてとても嬉しいです。


そろそろ本題に入ろうと思います。

11時の開始に合わせて、たくさんのこどもたちが続々と集まってきました。
おそらく4期までもいて、仲が良い数人で楽しそうに話している子もいましたが、今年が初めてなのか、入口で様子を伺っている子も見受けられました。
私はメダカを飼っていたことがあるのですが、ペットショップでメダカを買って、家に持って帰ってきてから、まずするのは、その持って帰ってきた袋を、元からいるメダカたちの水槽に浮かべることです。
そうやって、温度を同じにしないと、急に初めての水槽に入れられてしまうと、メダカは最悪死んでしまいます。
入口で、周りの雰囲気を伺っていた子は、きっと、自分が今からどういう温度のところに入るのか、確認していたんだと思います。

そして、机と椅子を並べて、班に分かれて、活動が始まりました。
大人サポーターの紹介から始まり、今後の活動の説明を聞いたり、自己紹介をしたり、今期にやってみたいことを考えたり、たくさんの内容があったので、あっという間の1時間半でした。
私が活動に入ってみて感じたのは、前で話している人に対するリアクションが多いということです。

学校なら、先生の話を静かに聞きます。
先生が話している途中に、生徒がリアクションを入れることはあまりありません。
もしかしたら、静かに聞きなさいと怒られるかもしれません。でも、こども編集部では、大人の話に反応したり、自分が感じたことを素直に出すことで怒られることはありません。
その雰囲気があるおかげで、聞き手もちゃんと自分のこととして、話を聞くことができると思います。
継続して参加している子は、それが抵抗なくできていて、「自分が聞く」という大切なことを学んでいるなと思いました。
人任せにするのではなく、自分は関係ないと適当に聞くわけでもなく、「自分が聞く」ことは、そんなに簡単なことではないなと思います。

外に出てから、走ったり遊んだりしているこどもたちを見ていると、自分がやりたいことに対して一直線で、そのエネルギーがあるからこそ、たくさんの活動が成立しているんだろうなと思いました。
今期にやってみたいこともたくさん出てきて、聞いているだけでもわくわくしました。

新しく入った子は、まだ今日は状況を確認して、それに慣れる段階だったと思います。
新しい場所で様子を見ることは大切です。
何があって、何がないのか、自分の可動域でぶつかるものはないか、確認して自分を調整することで、適応できたときには違うところに手が届くようになっているかもしれません。
その過程を、これからお手伝いできたらなと思います。

伝えることについて、たくさんのことを経験したこどもたちが、1年後にどんな姿になっているのか、今からとても楽しみです。

レポート*サポーターfuka

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